K&M
幸せが訪れる日。
いつも穏やかで、落ち着いた空気感を纏う新郎様。凛とした雰囲気からふとした瞬間に見せてくださる笑顔がとても可愛らしい新婦様。はじめてお会いしたお打合せの日、お二人ともどこか似ている印象を受けたことを今でもよく覚えています。
一生に一度の特別な日だからこそ、
本当にたいせつな人たちだけをお招きしたい。
そんな想いから30名様ほどの小さな結婚式を検討されていました。
型にはまった時間ではなく、自分たちらしく自由に過ごせたら。
そんな想いを巡らせながら式場探しをされていた頃、MAYAを見つけ出してくださったそうです。
結婚の日のはじまり。
お車で来られたお二人をお迎えし、ご一緒にMAYAへ。
ハレの日の前日ということもあり、お二人の雰囲気はいつもと少し違い、どこかソワソワされているご様子でした。
玄関に想い出のお写真を飾ったり、皆様にお渡しされるギフトを包んだりと、本番に向けたご準備を進められる中、がらりと玄関が開く音が鳴り、ご家族の懐かしい声が共に聴こえて来ました。ご家族のお顔を見たお二人のほっとされた表情がとても印象に残っています。この日の夕食は、手巻き寿司。MAYAのコース料理でも使わせて頂いているST-FOOD-JAPANの武市さんから仕入れた新鮮なお魚と、茶碗蒸し、お汁が食卓に並びます。ご自身でお好きな具材を選びながら、時には「お醤油取って」などと会話があったり、このMAYAがご両家のお家になる瞬間を見させて頂いている気分になりました。
ハレの日当日。
まだ朝の静けさが残る頃、ご衣装姿になられたお二人は材木座の海岸へ向かわれました。
海辺を歩かれ写真を撮られるこの時間は、夫婦の誓いをたてる前、二人きりでのデートの風景を覗かせてもらっているようでした。
たくさんのゲストが集い、賑やかになる昼下がり。
幼い頃から現在に至るまで関わってきた、たいせつなゲストの皆様に見守られ迎えた挙式。
照れながらバージンロードを歩く新郎様にお席からあたたかい言葉をかける人や、親御様と登場された新婦様を見て涙する人。ゲストの皆様の想いやお二人との関係性が垣間見える瞬間でした。
挙式が結び、MAYAのダイニングへ。
新郎様の挨拶からはじまり、ご披露宴は和やかに時間が流れていきます。
新郎新婦様の高砂などはご用意せず、ゲストの皆様と同じ食卓を囲むお二人。
ふと気がつくと、新婦様の膝の上にはお子様が乗ってお話していたり、お庭ではゲスト同士が自由にお写真を撮られていたりと、皆さま想い想いの時間を過ごされているご様子でした。
ご披露宴の結びには、新婦様が親御様へ向けたお手紙を読まれ、
これまで育ててくれた感謝の想いやこの先二人で歩んでいく未来への決意をお伝えされました。お二人の想いを受け取った新婦お母様は、徐ろに手元にある袋から一つの絵を取り出しお二人へお渡しされました。
この日のためにお二人へ「鈴蘭の絵」を描いてくださっていたそうです。
「どうか幸せが訪れますように。」
鈴蘭に込められた花言葉。
そんな愛溢れたあたたかい絵が飾られた玄関で、皆様をお見送りをされるお二人の表情がとても心に残っています。
Season
2023年 春
Guest
ゲスト人数:30人
1部制