T&C

日常の中に感じた非日常。
初めておふたりとお話ししたとき、言葉数は多くなくとも、やりとりの端々から、互いを深く信頼している空気が伝わってきました。
「大切な人たちと、いつもと変わらない、でもかけがえのない時間を過ごしたい」
そんな想いを軸に、この三日間は丁寧に組み立てられていました。
挙式という節目の日。
家族と向き合う時間。
そして、ふたりだけに戻る朝。
それぞれが途切れることなく、静かに、確かにつながっていった三日間でした。
結婚の日 一日目
朝八時、MAYAに到着されたおふたり。
ダイニングで身支度が始まると、空間には少しずつ緊張感が漂い始めます。
お支度を終えたあとは、お庭や館内での写真撮影。
挙式を前にした時間だからこそ見せる、少し照れた表情や、言葉少ななやりとりが印象的でした。
次第にゲストも集まり、受付には賑わいが生まれます。
挙式前のリハーサルを経て、二月とは思えないほどあたたかな日差しが降り注ぐガーデンで、挙式が始まりました。
ご両親によるエスコート、ベールダウン、誓いの言葉。
大きな演出はなくとも、ひとつひとつの所作が、静かに、そして深く心に残るセレモニーでした。
挙式後はダイニングに移り、ご披露宴へ。
張りつめていた空気がほどけ、会話と笑顔が自然と広がっていきます。
映像やスピーチ、そしてゲスト全員で楽しむ時間。
新郎新婦のおふたりは、学生時代の仲間たちとともに楽器を演奏されました。
これまでとはまた違う、生き生きとした表情がとても印象的でした。
ご披露宴が結んだあとも、お開きのない夜は続きます。
長い一日を終えた頃、おふたりの表情には、やり切った安堵がにじんでいました。
ご友人と過ごす時間 結婚の日 二日目
翌朝は、前日とは打って変わって穏やかな空気。
ダイニングでの朝食には、自然体の会話が行き交っていました。
この日は、ご友人と過ごす一日。
自由時間を挟みながら、昼には食事会を囲み、前日のハレの日とは少し違う距離感で言葉を交わします。
特別な進行はありません。
同じ時間を、ゆっくりと共有すること。
それ自体が、この日のいちばんの意味でした。
ふたりだけの朝 結婚の日 三日目
最終日は、ふたりだけで迎える朝。
あたたかな光が差し込むダイニングで朝食をとり、その後は、まるで日常に戻ったかのような時間を過ごされます。
悩みながら選んだガーデンのお花の前で、前日までの写真を一緒に振り返る後ろ姿。
思わず笑みがこぼれる、その自然な様子がとても印象的でした。
祝福に包まれた時間を終え、これからの日常へと戻っていく。
結婚の日の翌日ならではの、穏やかな落ち着きがそこにはありました。
十五時のチェックアウト。
玄関へ向かう後ろ姿から感じられたのは、特別な高揚ではなく、これからを共に歩んでいく、静かで確かな覚悟でした。この三日間が、おふたりにとって「立ち返れる時間」として、心に残っていたら嬉しく思います。
また鎌倉に戻ってきた際には、「おかえりなさい」とお迎えできる日を、心より楽しみにしています。
Season: 2026年冬
Guest: 36名
Photo: 石川司




