R&Y

ご縁が景色になる日。
2026年1月、MAYAに新たな家族ができました。
鎌倉・西御門にひっそりと佇むこのお家、MAYA SATOMI-TEI。
この場所でもまた結婚の日をお手伝いできることに胸を躍らせながら迎えた、2日間のお話です。
そんなたいせつな日を託してくださったのは、ご家族とご友人、そしてお二人のお住まいの大家さんご夫妻という、家族のような存在に囲まれて歩んでこられたお二人でした。
1日目。
玄関で靴を脱ぎ、お部屋へ。
SATOMI-TEIの象徴でもある高床式の和室で、自然光に包まれながら静かにお支度を進める新婦様。笑い声が響くなか、穏やかな時間が流れます。
一方その頃、新郎様はギフトや席札の準備を。
里見弴の建築思想や遊び心に魅了され、SATOMI-TEIを心から愛してくださっているお二人。象徴でもある六角形の窓をモチーフに、共通の趣味である陶芸で箸置きを制作してくださいました。
ひとつひとつゲストの席へ並べる時間からも、この日をどれほど大事に想ってくださっているかが伝わってきます。
支度が整うと、お二人だけでの写真撮影へ。お庭、両家の表札が掲げられた門の前、そして木の温もりに満ちた室内。まだ誰もいないこのお家で、お二人だけのゆったりとした時間が流れます。
しばらくすると、少しずつ到着し始めるゲスト。門を通ると、目の前に広がるお二人の姿に思わず笑顔がこぼれます。
「いらっしゃい、来てくれてありがとう」
自分のお家に招き入れるように玄関でご挨拶をされるお二人。
ダイニングでくつろぐ方、お茶を飲みながら過ごす方、館内を楽しそうに探検する方。
まるで親しい人の家に遊びに来たかのように、思い思いの時間が流れます。
このSATOMI-TEIもまた、すっと誰かのお家になれる不思議な力を持っていることに気がつきました。
そして迎えたお庭での挙式。
新郎様はジャケットとブートニアセレモニー、新婦様は入場のエスコートとベールダウンを親御様に行っていただきました。
「本当におめでとう」
「幸せになってね」
たいせつな人たちと言葉を交わしながら、穏やかな時間が流れていきます。結びには、お二人がSATOMI-TEIの外観をイラストにして作られた結婚証明書に署名を行い、皆様へ披露。拍手と笑顔に包まれたあたたかな挙式となりました。
挙式が結ぶと、全員で2階へ。
ひとつのテーブルを囲み、お二人は中央のお席へ。
食材の生産者の方々やドレスショップのNuanceさん、装花の苔丸さんなど、つくり手への敬意を込めたドキュメンタリー動画を上映しながら、お食事の時間が始まります。
メインのお料理はすき焼き。
里見弴がこの家で文豪たちとすき焼きを囲んでいたとしたら。そんな想像から生まれた一皿です。
牛肉、鶏肉、そして鴨。まるで文豪たちのわがままを詰め込んだかのような贅沢なすき焼きを、シェフが目の前で焼き上げます。
お食事が進む頃には、お二人が家族のように慕う大家さんご家族からサプライズで歌のプレゼントが。陶芸を始めるきっかけにもなったという大家さん。想いを込めて歌われる姿に、食卓はあたたかな空気に包まれました。
デザートには、新郎様の幼馴染が営むいちご農園から届いたいちごを使ったウェディングケーキ。披露宴中にご覧いただいた農園の取り組みや幼馴染の方の想いを伺った動画をご覧いただいていたこともあり、この日いちばんの盛り上がりがお家全体に広がりました。ケーキ入刀とファーストバイトを見守っていただき、早速皆様にもお裾分けを。いちごをきっかけに会話も広がり、たくさんの笑顔が溢れます。
披露宴の結びには、親御様へお手紙と記念の品をお渡しされ、感謝の想いを伝えられたお二人。家族で喜びを分かち合う姿が印象的でした。
夜にはご友人との二次会を。
コーヒーやワイン、お菓子を囲みながら結婚の日の余韻を味わいます。
「行ってきます。」
玄関でそう伝えるゲストに、思わず笑いながら「行ってらっしゃい。」と返すお二人。
まるで本当のお家のような、あたたかな時間でした。
2日目。
朝食をご用意する朝。お風呂のあと卵雑炊を囲みながら家族で語らう時間があったと前日の夜の様子を教えてくださいました。
にぎやかな一日のあとに訪れた、静かな団欒のお時間。その様子を想像しながら、私たちもあたたかな気持ちになりました。
SATOMI-TEIで迎える、はじめての結婚の日。
人を想い、人に想われながら歩んでこられたお二人だからこそ生まれた時間。
それはきっと、特別な出来事というよりも、
これまでたいせつに紡いできたご縁が、そのまま目の前の景色になったのではないかとおもいます。
Season: 2026年冬
Guest: 28名
Photo:佐々木章裕 FOTONE









