A&K

もう一つの家になる日
結婚の日1日目。
お二人でまずはチェックインをして、明日に向けてのご準備を協力して行います。
夕食では、久々にご両家が集まり、和やかであたたかい空気がゆっくりと広がっていきました。ご両家のお家MAYAにおふたりが大切にされてきた人たちが少しずつ集まりはじめ、これから始まる特別な3日間への期待や緊張や楽しみ色んな想いがじんわりと高まる1日目となりました。
アイランドキッチンをみんなで囲み、餃子を一緒に包んだり、鎌倉野菜を蒸籠で蒸したり、土鍋でご飯を炊いたり、穏払いやかな夜のはじまりは、おふたりにとっても、ご家族にとっても、ご両家同士が家族になる結婚という時間を迎えるための、準備のようでした。
結婚の日2日目。
少し早起きをして、ご両家で一緒に朝ごはんを囲みます。いよいよ始まる今日の想いを同じテーブルで囲む時間は、昨日より少し静かだけど、心で通じ合うそんな心地の良い空気感でした。
ヘアメイクや撮影、リハーサルとゲストが来る前の準備時間も笑顔の絶えない午前中、そしてお昼過ぎ、いよいよ1部のゲストの方がいらっしゃいます。
1部は共通の友人やご家族が集まり、顔合わせのようなお食事会が開かれました。歓談をメインにお互いのゲストを紹介しながら、一品目のフォカッチャはお二人からゲスト一人一人に提供を行い、「今日は来てくれてありがとう」と目を見合わせながらお伝えしました。
そして、新郎さんを含めて誕生日が近いご家族がいらっしゃたので、真っ白なウェディングケーキを用意して、ゲストのみんなに飾り付けをしてもらい、オリジナルのケーキを用意しました。協力して完成したケーキにローソクを立てると、みんなからのおめでとうと祝福の声がたくさん聞こえました。
そして、皆様の気持ちがあたたまり、緊張がほぐれた午後に人前式を執り行いました。このお時間では、夫婦としてどんな夫婦であり続けるかを言葉にしました。
学生からのお知り合いのお二人は、これまでの気持ちや今思う気持ち、今後こうでありたい、溢れる想いを言葉にして伝えました。
大切な方々に見守られるお時間は、心がじんわりとあたたかくなる感覚がありした。
お開きのないMAYAでは、1部の方に感謝の想いを込めて、お飲み物をご提供しました。
学生時代にコーヒーショップでお仕事をしていたことをご縁に出逢われたお二人だからこそのおもてなしは、ゲストの方も嬉しそうに過ごされていました。
そして夕刻からのご友人を迎えた2部では、歓談をメインにたくさんのおもてなしを用意しました。
引き出物は決められたものではなく、お二人が好きなものを並べて引き出物マルシェを行いました。お二人が好きなものを知るのはもちろん、ゲストも何にしようと盛り上がったり、ご友人同士の垣根も超えて、それにしたんですね、と会話のきっかけにもなっていました。
一人一人とお話をしたり写真を撮ったり、始まった時のダイニングの様子と結びのお時間では、空気や距離感が縮まっているのが目で見てわかって、とても居心地の良いハレの日でした。
結婚の日3日目。
最終日の朝は、昨日の余韻を残しながらの穏やかな時間。
ダイニングでの朝食から、タコスランチまで、最後の最後まで時間を大切にされていたのが印象的でした。
そして、午後4時。いよいよチェックアウト。
「行ってきます」「またね」と笑顔で手を振ってくださるおふたりを、見送りました。
この3日間、MAYAを「もうひとつの家」として使ってくださったお二人。
家族や友人との時間を何よりも大切にされていたこと、その姿に私たちスタッフも何度も胸を打たれました。
「ありがとう」も「ごめんね」も、ふだん言えない気持ちをちゃんと伝えられる。
そんな時間を、ここで過ごしてくださったことが嬉しくて、きっとこの先も私たちの記憶に残り続ける時間になりました。
またいつか、おふたりにお会いできる日を楽しみにしています。
どうかこれからも、そのままのおふたりで、あたたかく、幸せにお過ごしください。
Season:2025年春
Guest:38名+40名(2部制)
Photo:HYO







