A&K

ふたつの場所がひとつになる日。
穏やかな空気をまとい、隣にいるだけで時間の流れまでゆるやかに感じさせてくれる新郎様。
現在は海外に駐在をされデザインのお仕事で活躍される中、その変わらないやわらかさで、周りの方との関係をたいせつに紡いでこられたのだろうと感じます。
そして新婦様は、目に見えるものだけでなく、その奥にある想いの背景まできちんと受け取ろうとする方。
ひとつひとつの出来事に意味を見出し、ご自身の言葉で丁寧に伝えてくださる、その姿に強い芯を感じていました。
そんなおしゃれで感性豊かなお二人の、結婚の日。
1日目。
自然光がやわらかく差し込むお部屋で、ご自身でヘアメイクを進められる新婦様。
その傍らで、新郎様は装飾や最終準備を整えながら、静かにこの日を迎える準備を進めていきます。
お二人が選ばれたのは和装。
白無垢に綿帽子を合わせた新婦様、そして紋付姿の新郎様。
凛とした佇まいの中に、お二人らしいやわらかな空気が流れていました。
お支度が整うと、まずはお二人だけで海へ。
いつも通りの距離感で並んで歩きながら撮影された時間は、どこか日常の延長のようでありながら、確かに特別なひとときでした。
その後はご家族やご兄弟も加わり、館内の思い思いの場所での撮影を。
笑い声があちらこちらに広がり、少しずつこのお家が“みんなの場所”になっていきます。
そして、和室にて執り行った挙式。
新郎様はお父様には扇子を、お母様には襟元を整えていただき、
新婦様はお母様に紅差しを、お父様にエスコートをしていただきながらご入場。
誓いの言葉、指輪の交換、そして盃の儀。
ひとつひとつの所作を丁寧に重ねながら、夫婦としての時間が静かに紡がれていきます。
結びには結婚証明書へサインをし、皆様に見守られながら承認をいただきました。
挙式後にはお庭での集合写真を撮影し、披露宴へ。
披露宴のはじまりは、新郎様の大学時代のご友人からの乾杯。
今では新婦様とも親しくされているというそのご関係性に、お二人のこれまでの歩みが垣間見えました。
そしてこの日は、新郎様の海外にいる仕事仲間の方と繋いだオンライン中継も。
現地で共に働く仲間から語られる新郎様のお話に、ゲストの皆様も思わず笑顔に。
これまで話には聞いていたけれど、初めてお顔を合わせるという新婦様にとっても、特別なご紹介の時間となりました。
お食事が進む中で行われたのは、蒸籠に入った大きな鯛にピーナッツオイルで香り付けをするパフォーマンス。
立ち上る湯気とともに、お家の空気がふっとほどけていきます。
中座では、新婦様はお祖母様と。
地元で床屋を営まれているというお祖母様へ、いくつかの問いかけをされながら、和やかな空気の中お部屋へ。
新郎様はお父様をお呼びし、ご自身の言葉でご紹介をされながら進まれました。
その間に上映されたのは、ご友人と共に制作されたというご自宅のルームツアー映像。
こだわりの詰まったインテリアや小物のひとつひとつに、お二人の日常と想い出が重なり、思わず「らしいね」と声がこぼれるようなあたたかい時間となりました。
再入場では洋装へ。
和装から一変したお姿に、会場からは歓声が上がります。
その後も映像の続きを皆様でご覧になりながら、ゆったりとした食事の時間が続きます。
結びには親御様へ記念品をお渡しし、新郎お父様からのご挨拶、そしてお二人からの言葉で披露宴は結びとなりました。
ご親族をお見送りした後は、ご友人の皆様との二次会。
ビュッフェ形式のお料理を囲みながら、立食で自由に過ごす時間。
そんな中、スクリーンの前に座った新郎様が、パソコンに向かいペンを走らせ始めます。
描かれていくのは、一台の車。
「いつか見てみたかったんです」
そうお話しされていた新婦様の願いが叶う瞬間。
お仕事仲間のゲストの方も加わり、ひとつの絵を完成させていくその時間は、お二人のこれまでとこれからを重ねるような、あたたかなひとときでした。
その夜は、新郎様のご家族と、そして大切なワンちゃんと一緒にお泊まりを。
にぎやかな一日の余韻を感じながら、同じ屋根の下で過ごす時間。
2日目。
ゆったりと迎えた朝のあとには、皆様で手巻き寿司を囲んでの昼食。
特別な出来事がなくとも、ただ一緒に食卓を囲むその時間が、何よりも満ち足りたものであることを感じさせてくれました。
それぞれの場所で過ごし、はなれていても変わらずに在り続けた想いをたいせつに、丁寧に、重ねてこられたお二人。
そんなお二人だからこそ、この結婚の日もまた、ひとつひとつの時間に意味が宿り、かたちになっていったのだと思います。
Season:2026年冬
Guest:39名+立食35名
Photo:石川司










